やすらぎ鍼灸接骨院の日記

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やすらぎ通信vol.84 「便秘1」

今回のテーマは、便秘です。
便秘には一過性・常習性・器質性のものがあります。

最も多いのが常習性便秘(機能性便秘ともいいます)で、排便やガスを我慢したりするとおきます。諸外国ではガスは自然のもので失礼にはあたらず、寧ろゲップは嫌われます。日本ではガスを我慢してしまう為、便秘も起こりやすいのかもしれません。

便秘の解消には幾つか方法がありますが、まずは便意が起こった際に我慢しないこと・排便する習慣をつけることが大事です。

食べ物は便をやわらかくするもの・便の量を多くするもの・便のすべりをよくするものがありますが、基本的には腸の蠕動(ぜんどう)運動が弱ければ食物繊維の多いものを、強ければ消化の良いものを選ぶことが大切です。

運動は腹筋を鍛えるうえで必要です。いきむ力が弱いと腹圧がかからず、排便が困難になります。

お薬は年配の方や高血圧の方でいきむと脳卒中の恐れがある方は仕方ありませんが、習慣性があるため出来れば使用せずに済ませたいです。


【一過性便秘】
・旅行に出かけたり、食生活が極端に変わったり、精神的な緊張や睡眠不足があると起こる。
・コーヒーや紅茶、緑茶の飲みすぎや、渋みやあくの強い食品を食べ過ぎても起こる。これはタンニンが便を硬くするためです。

〈けいれん性便秘〉
・ストレスによって腸の緊張が高まってけいれん性の収縮を起こし、腸の内容物の活動がさまたげられる事が原因。
・左わき腹や左下腹部が痛み、便がウサギの糞のようにコロコロしている。
・便秘の後に下痢がおこることもある。


【常習性便秘】
〈弛緩性便秘〉
・便秘の方の約2/3がこのタイプ。
・腸の蠕動運動が弱いために起こる。
・内臓下垂や運動不足の方に多い。
・排便の我慢や運動不足、水分や食物繊維の摂り方が少ないことも原因になる。


【器質性便秘】
・大腸に慢性腸炎、腸閉塞、ガンなどの病気があり、内腔が狭くなって腸の内容物が通りにくくなって起こる。



*毎日起きぬけの塩水1杯が便秘を治す。

慢性の便秘症の方は、毎日起きぬけにコップ1杯の塩水を飲んでみてください。

目覚めて身体を動かすと、当然内臓も働きだします。それから水を飲んでも腸が水分を吸収して便がやわらかくなりにくいのです。

就寝前、枕元に塩水を入れたポットを用意しておき、目覚めたらすぐに飲みます。これを数日続けて、効果があらわれたら水だけにします。
こうすると食後、自律神経の作用で胃の働きが腸、直腸へと伝わり、便意をもよおします。

便意は30秒ほどでおさまってしまうので、我慢せずトイレに行きましょう!


続きは次号で!