やすらぎ鍼灸接骨院の日記

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やすらぎ通信「認知症」 vol.101 担当:國澤

認知症
 
日本における認知症の割合は平成22年度の統計で7人に1人とされています。
正常と認知症の中間ともいえる前段階の状態(MCI=Mind Cognitive Impairment)
で考えると4人に1人ですが、前段階から全ての方が認知症になるわけではありません。
加齢による物忘れと認知症とは違います。
例えば、朝ご飯のメニューが思い出せないのは前者、朝ご飯を食べた事自体を忘れてしまうのは後者です。
 
「男は女より三倍早くボケる!?」
個人差はありますが、ペンシルベニア大学の調査では男性は女性の三倍早くボケるのだそうです。
原因は複雑で簡単には決められませんが、つまるところは大脳の細胞の減少にあるといわれます。
人間は約140億個の脳細胞を持って生まれますが、その後細胞の数は増えません。
脳細胞は刺激されることによりシナプスといわれる新しい神経突起(通り道)を伸ばして行くことが
出来るので素晴らしい頭脳活動が出来るのです。
 
ところが人間40歳を過ぎると脳細胞の減少スピードがぐんと速まり忘れっぽくなったり思考力が衰えるという症状が出てきます。
これがいわゆる老化現象で、脳を使わなくなる事がその萎縮の原因になるわけですが、
この萎縮の速度には男女差があり女性の方が比較的ゆっくり進むので男性よりボケが少ないのだそうです。
その差の原因は性ホルモンの作用にあると考えられています。
男女ホルモンは脳の機能とも密接に関わっていて、この分泌量の違いが
脳の委縮速度に差をもたらすのだろうというのです。
更に男性の場合、定年まではバリバリと仕事をこなし、定年後はパッタリと身体を動かさなくなる方が多いようですが
そうした生活パターンの激変も男性脳の委縮速度を速めている原因の一つだといわれています。
予防法は「運動・会話・新しい事へのチャレンジ」だそうです!