やすらぎ鍼灸接骨院の日記

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やすらぎ通信 vol108 担当:國澤

今回のテーマは最近テレビや新聞で目にする「エボラ出血熱」についてです。
 
エボラ出血熱とはアフリカ中央部、西部で猛威を振るうエボラウイルスによる急性熱性疾患です。 
*「エボラ」は発病者のでた地域に流れる川の名前から命名されました。 
 感染すると出血熱を引き起こし激しい炎症反応が出てショック状態に陥り、あらゆる臓器不全を起こし、臓器や鼻から激しく出血します。 
発症は突発的で進行が早く潜伏期は2~21日で致死率は50~90%です。 
感染経路はヒトからヒトで感染力は強いですが、血液や体液・排泄物や唾液により感染し空気感染はないとされています。 
 
1976年に最初の発病者が出て以来、約30年で死者は1600人。これは年間数十万人を超える死者を出すマラリアコレラと比較しても 
格段に少なく、症状の激しさや致死率の高さの一方で他人に感染する前に感染者が死に至るため蔓延しにくいとされて来ました。 
今回はこれまで4ヵ国で計729人が亡くなられていますので非常事態宣言が出されました。 
 
原因: 現地で食用とされるコウモリではないかとの説が有力とされる。
 また、現地では亡くなられた方を埋葬する際に遺体を手で洗う習慣があるため、感染が拡大している疑いがあるそうです。
 
付随: エボラ出血熱は人間以外にも感染が確認されています。絶滅危惧種のニシローランドゴリラは2002年からの三年間で5,500頭も死亡したそうです。
 また、2007年にはマニラでは養豚場などで豚が相次いで感染し死亡しました。
 
予防: 残念ながらまだ確定的なワクチンはありません。
 疑い患者や検体に接触する際は手袋着用する(直接触れない事が重要)。
 アルコールや石鹸による消毒。
  ※ウイルスの大きな変異がない限り先進国での流行は少ないとされてます。
 
日本での感染の心配: 
 ・感染したヒト、動物の血液や体液に触れなければ問題がない。 
 ・日本のような進んだ医療制度、下水処理の下での流行は考えにくい。 
 ・エボラウイルスは感染後の致死率が高く、感染して死亡まで期間が短く患者の行動範囲は狭い。 
鳥インフルエンザ」のように海を渡っての日本上陸はしにくいと考えられています。 
しかしアフリカから帰国したカナダ人男性の感染例があるので断言は出来ません。 
 
外国への渡航は慎重に・・・ 
旅行の際に、これらの感染症が発生する地域という事と病気について正しく理解しましょう。 
 
現在は、世界各国での異常気象などで新型ウィルスや突然変異も多々確認されております。この度、治療にあたられた米国医師にも感染してしまいました。 
エボラ出血熱も動物感染などにより突然変異して空気感染するようになっているのかもしれません。