やすらぎ鍼灸接骨院の日記

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やすらぎ通信vol.76 『花粉症』

今回は花粉症です。
人によってはもう症状が出始めている方もいらっしゃいますが、もうすぐ花粉症の季節がやってきます。
毎年のように例年より多めという発表を聞きますが、
今年は平年(過去10年平均)の120~150%と予測されているようです。
 
やすらぎ通信でもこれまでに何度か載せている花粉症ですが、今回は東洋医学の面から
お話ししていきます。
花粉症は春や秋に特に多いですが、春の症状としては、
肝機能が亢進しやすく、血が上半身に上り、鼻粘膜や眼が充血して
鼻炎が起こると言われています。
これを表の瘀血(おけつ)証といい、血の滞り(瘀血)が皮膚や粘膜に表れている状態です。
 
東洋医学では肝を抑え、気血が滞らないように流れを整える治療を行います。
経穴(ツボ)を使った治療法です。
鼻・眼に対し、印堂、承泣・四白
 ※承泣・四白は反応の強い方
鼻に対し、迎香、巨膠・顴膠、鼻通、神庭・曲差・頭臨泣・本神
 ※巨膠・顴膠は反応が強い方、神庭~本神は反応が強いところ
眼に対し、睛明、攅竹、瞳子膠、太陽
耳鍼、外鼻
 
調子によって、下記の経穴も使用します
身体の調整として、合谷、太淵、百会、大椎(とその周囲)、肺兪
肝のバランスを整える太衝、蠡溝
 ※肝経と言われる気の流れ上にあるツボです
経穴(ツボ)の位置
      イメージ 1   イメージ 2
合谷 手の親指と人差し指の間の柔らかい所、骨を手首に向かって辿っていき、太淵手首の親指側、動脈が拍動している所
百会 頭のてっぺん
大椎 頚のつけ根、一番出っぱっている背骨のすぐ下
肺兪 肩甲骨の内側
太衝 足の親指と人差し指の骨を足首に向かって辿っていき、骨同士が合わさるすぐ手前
蠡溝 脛の真ん中
 
詳しくはスタッフにお尋ね下さい
 
これらのツボを押したり擦ったり、刺激を加えると良いでしょう。
当院の鍼治療では症状によって、深さ・方向・刺鍼時間等を考え治療しています。
 
漢方薬による治療法です。
 小青龍湯        薄く水っぽい鼻汁がたくさん出る、鼻風邪をひきやすい人
 葛根加川芎辛夷  鼻がつまる、濃い鼻汁が出る(蓄膿症に近い症状)人
 麻黄細辛附子湯 
高齢者、体力の衰えた人
 
次に食事です。
これを食べたら良いと言われていた食べ物も、研究が進み、西洋医学的にも解明されてきています。
 青魚(EPADHA)、トマト(NGC)、ヨーグルト(乳酸菌)、
逆に以下の食べ物は避けた方が良いです。
 エビ、カニ、魚卵類、香辛料、山菜、筍、アルコール、
 ココア、チョコレート、ケーキ、和菓子
 
鍼治療は個人差もありますが、体質を改善する効果もあります。
早めの治療で、花粉症を抑えていきましょう。