やすらぎ通信vol.93 『セロトニン』
今年の夏は大変暑く、その割りに9月はあまり残暑は厳しくなく、このまま秋に向かうのかと思ったら10月に入り暑さが戻ってくるなど
身体にはものすごく負担のかかる日が続いています。
こんな時には身体の調子を崩しやすいのに加え、心のバランスも崩しやすくなってしまいがちです。
そこで、今回のテーマは心身のバランスを整える体内の物質「セロトニン」についてです。
◆セロトニンとは
心のバランスを整える作用のある心経伝達物質で、人間の精神面に大きな影響与え、心身の安定や心の安らぎなどにも関与
することから、『幸せホルモン』とも呼ばれます。
縫線核は頚の辺りにあり、縫線核の近くには歩行、咀嚼(ものを噛む)、呼吸などをつかさどる中枢があります。
少し難しいですが、
「頚の辺りにある、歩行、咀嚼、呼吸中枢が近くにある」
ということがポイントになります。
◆セロトニンが不足すると、、、
セロトニンが不足すると下記のような症状が現れます。
疲れやすい、ぼーっとする、やる気が起きない、集中力がない、怒りっぽくなる
イライラする、キレっぽい・落ち込みやすい、すぐくよくよする、食べ過ぎる/食欲がない(過食/拒食)
感情的になりやすい、寝付きが悪い/眠れない(不眠)、睡眠ホルモン「メラトニン」の減少
偏頭痛がでる、欲求不満、日中眠い・姿勢が悪くなる、緊張しやすい、ストレスが溜まりやすい
様々な依存症(買い物、ギャンブル、アルコールなど)になりやすい
◆セロトニンを増やすには
セロトニンを増やすための方法は、
『規則的な生活』、『太陽光』、『適切な食事』、『リズム運動』
があります。
★規則的な生活、太陽光
セロトニンは太陽の出ている昼間に分泌されやすく、睡眠中や日が沈んでからは分泌が少なくなります。
早寝早起きの規則的な生活で体内時計を整え、朝起きたらカーテンを開けて太陽の光を部屋の中に取り入れましょう。
★適切な食事
トリプトファンを多く含む食品
チーズなどの乳製品、納豆や肉類、サプリメントや栄養補助食品
ビタミンB6を多く含む食品
赤身の魚、肉類、レバー、豆類、果物
また、セロトニンは咀嚼(ものを噛む)に関わる中枢が近くにあるため、上記の栄養を摂るだけでなく、
良く噛んで食べるということも大切です。
★リズム運動
一定のリズムを刻む運動を繰り返し行うとセロトニン神経が活性化されます。
スクワットや階段の昇り降り、歩行、自転車こぎなど、
これらを5分以上、長期間継続して行うと
さらに効果的あるとされていますが、がんばって行う必要はありません。
日々の生活に少しずつ取り入れていきましょう。
また、ガムを噛むことで咀嚼運動にもなります。
次に呼吸法をご紹介します。
吐く時間は吸う時間の1.5~2倍かけ、ゆっくりとした呼吸を行います。
15秒に1回の呼吸(1分間に4回)であれば、8~10秒吐いて5~7秒吸います
20秒に1回の呼吸(1分間に3回)であれば、12秒吐いて8秒吸います
※腹式呼吸や胸式呼吸を意識せずにしっかりと吐いて大きく吸いましょう
上記を1分間に3~4回、20~30分行います。(一日の始まり=朝起きた時に行うと良いでしょう)
★番外編
頚の辺りを刺激するにはご自身では頚回しが効果的です。(リラックスする時には無意識にやっていたのではないでしょうか?)
それでもスッキリしないという時には治療院で首のマッサージを受けたり、
温灸や超短波治療器、鍼治療を受けてみてはいかがでしょうか?