やすらぎ鍼灸接骨院の日記

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やすらぎ通信vol.22 「二つの心臓」 (2010.9.16)

「二つの心臓」

最近、「ふくらはぎを揉むと良い」とよく耳にしますね。
『脚は第二の心臓』という言葉を聞いたことはありませんか?

ヒトの身体の中では、心臓から出た血液が全身をめぐり細胞たちに酸素と栄養を運びます。
それと同時に、二酸化炭素と老廃物を受け取り再び心臓へと戻っていきます。
この流れがスムーズに行われることも、日々の健康を支える要素の一つです。

血液が、栄養をたくさん持って心臓を出発してから通る道を動脈と呼び、栄養を渡して老廃物を受け取ってから通る道を静脈と呼びます。
静脈には栄養の無くなった血液の逆流を防ぐ為に弁がついており、静脈弁といいます。
足のほうへ行った血液が心臓にもどる際、この静脈弁がとても役に立ちます。

しかし、全身の隅々まで行った血液を心臓へ送り返すには、心臓の拍動だけでは力不足ですし負担も大きくなってしまいます。

そこで、心臓を助けてくれているのが第二の心臓<脚>なのです。

脚には沢山の筋肉が集まっています。歩いたりするとこの筋肉たちは、静脈を乳搾りの様なポンプ運動で血液を心臓へ運ぶ手助けをしてくれます。

この運動をミルキングアクションといいます。特に重要なのが、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)です。


しかし、ふくらはぎの筋肉が疲労して硬くなっていると、滑らかなミルキングアクションを行う事が出来なくなってしまいます。
そうなると、むくみや冷えの原因になってしまいます。

そんな時は、自分で温めたり揉んだりするだけでも十分ケアしてあげることができます。

硬いところやアキレス腱の部分を、軽く揉んだりつまんでほぐしていきましょう。
お風呂でやれば、温めも同時にできてなお良いと思います。

くれぐれも、ぶつけたり捻ったりして間もないところは、揉んだり温めたりはしないで下さい。
あまり強く揉むと揉み返しを起こしてしまうので、イタ気持ちいい程度を限度にやってみてはどうでしょうか?