やすらぎ鍼灸接骨院の日記

院の案内、やすらぎ通信や帯同のことをアップしていきます

やすらぎ通信 10月号♪

「生薬(しょうやく)」

 

こんにちは。
今回は街の薬屋さんやCM等で一度は「生薬」という言葉を耳にされた事がお在りかと思いますが実際のところ生薬ってなんだろうという疑問を紐解いていきます。

 

生薬とは薬効のある自然物のことで多くは草根木皮から抽出されます。

例えば痛み止めで使用するモルヒネはケシの実から抽出されています。

生薬の薬効は何千年もの間、大勢の人々が飲んで経験し安全性が確かめられています。

しかもこれは実際に人間が飲んでいますのでラットやマウスのような実験動物ではありません。

したがって効果のないものや副作用が強く出るものは自然淘汰され、現在では殆ど使用されておりませんので信用性が高いです。

漢方薬はこうした生薬を二種類以上組み合わせて生薬それぞれの薬効を活かすだけでなく、相乗作用させたり毒性や副作用を抑えたりするための配合をされています。


日本では漢方の代名詞ともいえる葛根湯ですが、葛根湯には桂枝・芍薬・生姜・黄耆・甘草という五つの弱い発汗作用のある生薬が配合されています。

これに強い発汗作用のある生薬の麻黄と補正薬であり鎮痛・解熱・筋肉のこわばりを緩和する作用のある葛根が配合されて葛根湯になります。

 

また生薬には上薬・中薬・下薬の三種類があります。
上薬には西洋薬のように特効薬的な効果はありませんが毎日摂取して体調を強化するなどの効果や他の薬の副作用を軽減させます。
中薬は少量か短期間なら毒性がなく穏やかな作用で、病気を阻止する働きがあります。
下薬は病気を治す作用は強いものの、摂取量や期間に十分な配慮が必要であり西洋薬によく似たタイプのものが多くあります。
(生薬は副作用が少ない順に上・中・下となります。)

 

皆さんが毎日飲まれているお薬は上薬でしょうか?毎日飲んで大丈夫なものでしょうか?是非一度見直してみてくだい。

担当:國澤