やすらぎ鍼灸接骨院の日記

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やすらぎ通信vol.55 『ビタミン』

今回は「ビタミン」です。
冬の冷え込みも一段と厳しくなり、乾燥による肌荒れや風邪・インフルエンザ等も再び流行りだしました。
また、これから暖かくなってくると、花粉の季節もやってきます。
これらの予防・改善だけでなくビタミンは様々な効果があります。
ビタミンはA・B・C・D・E・K等があり、大きくは脂溶性のビタミンA・D・E・K水溶性のビタミンB群・Cに分けられます。
そして、ビタミンは体の中で作ることができないので、食品から摂る必要があります。
それぞれの機能・障害・多く含まれる食品をまとめましたので、参考にしてください。
①機能/②欠乏・過剰摂取による障害/③多く含まれる食品
 
脂溶性ビタミン
◆ビタミンA
①成長・発育・感染抵抗力を促進、眼の暗順応に働く
②夜盲症・粘膜障害、過剰摂取で妊婦での催奇形性、小児の骨異
③乳製品、卵黄、レバー、うなぎ、バター、にんじん
 
①カルシウムやリンの吸収をよくし、骨や歯への沈着を助ける、血中カルシウム濃度を一定に保つ
②大人では、骨軟化症
 子供では、骨の成長障害が起こり、背骨や足の骨が曲がる、X脚・O脚・くる病、下顎の骨も弱り、歯がぐらつく
 高齢者や閉経後の女性では、骨粗しょう症
 過剰摂取で高Ca血症、腎機能障害、軟組織の石灰化障害
 ※サプリメント等で大量に摂取した場合に起こり、食事で起こることは、ほとんどない
③魚

 
◆ビタミンE
①強い抗酸化作用があり、活性酸素の害から身体を守り、がん・心筋梗塞脳卒中などの生活習慣病を予防する
 末梢血管を広げ血行を良くする働きがあり、血行障害からくる肩こり・頭痛・冷え性等を改善する
②乳幼児で溶血性貧血を起こすことがある
 ごくまれに神経障害を起こす場合がある
 大量摂取すると、血が固まりにくくなる
 サプリメントからの摂取は許容上限摂取量以下にする
③油、種実類、魚卵
 
◆ビタミンK
①出血時に血を固める、骨にカルシウムが沈着するのを助ける
②血液凝固に時間がかかる
 腸内細菌によって体内合成されるので、不足の心配はまずない
 新生児は腸内細菌が少なく、ビタミンKが合成されないため、頭蓋内出血を起こす事がある
 抗血液凝固剤を使用している人・血栓症の人は摂取量を制限される事がある
③納豆、青菜
 
◇水溶性ビタミン
①糖質をエネルギーに変える時に必要
疲れやすくなる・食欲不振・倦怠感・手足のしびれ・むくみ・動悸等
 脚気
豚肉、うなぎ、玄米等
 
ビタミンB2
脂質の代謝を促進する、皮膚・髪・爪の再生に関与する、有害な過酸化脂質を分解する
②皮膚や粘膜に炎症がおこりやすくなり、口角炎口内炎・舌炎・肌荒れ・髪のトラブル
 目が充血してゴロゴロする
 子供では、不足すると成長障害が起こる
レバー、うなぎ、納豆、玉子等
 
◆ビタミンB6
たんぱく質代謝に不可欠、肝臓に脂肪が蓄積するのを抑える
 ※お酒を飲む人は脂肪肝を防ぐために摂るとよい
アレルギー症状や目・鼻・口・耳の周囲の湿疹・神経系の異常就寝時に足がつる
 大量摂取で神経系の障害が起こる危険性がある
レバー、まぐろ、かつお
 
ビタミンB12
神経細胞内の核質やたんぱく質を合成、修復する
 赤血球の新生に必須で、悪性貧血を防ぐ
②悪性貧血になるが、貧血の90%は鉄欠乏性で、かなりの偏食をしないと悪性貧血にはならない
 植物性食品にはほとんど含まれない
 胃から分泌されるたんぱく質がないと吸収されず、胃を切除した人は欠乏症が起きる
③貝類
 
ナイアシン
①脂質、糖質、たんぱく質代謝に不可欠、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する
②ベラグラ・日光に当たりやすい顔や手足の炎症、悪化すると胃腸障害や精神障害を起こす
 ※日本のベラグラ患者の多くはアルコール依存症の人
 大量摂取で皮膚の発赤・嘔吐や下痢・肝機能障害等
③レバー、肉類、魚類
 
葉酸
①赤血球や細胞の新生に必須
 胎児の正常な発育に不可欠
 ※妊娠・授乳中は特に必要だが、普通に食事していれば滅多に不足しない
口腔の炎症・肌荒れ・疲労
 悪性貧血
 多量に摂取すると亜鉛の吸収が阻害される
 サプリメントから摂る場合は許容上限摂取量以下にする
③レバー、うなぎ、緑黄色野菜
 
パントテン酸
①脂質・糖質・たんぱく質代謝を助ける、体の抵抗力を高め風邪をひきにくくする善玉コレステロールを増やす
②色々な食品に含まれ、普通の生活では欠乏することはない
③レバー、納豆、鶏肉等
 
◆ビタミンC
コラーゲンの合成・鉄の吸収を高める抗酸化作用メラニン色素の合成を抑える
 抗ストレス作用を持つ副腎皮質ホルモンの合成を促進
肌のはりが失われ、様々な病気に侵されやすくなる
 悪化すると歯茎や皮下から出血する壊血病になる
 喫煙や寒冷ストレスにより、ビタミンCの消費量は高まる
 過剰摂取(10g/日以上)は一過性に下痢・頻尿・発疹
 ※2~3時間で排泄されるので、分散して摂ると良い
果物、野菜