やすらぎ鍼灸接骨院の日記

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やすらぎ通信Vol.17 「熱中症」(10.07.03)

熱中症

今回は「熱中症」です。
熱中症とは高温や高湿の環境下で起こる全身の熱障害のことで、
症状により熱痙攣熱疲労(日射病)熱射病に分けられます。

熱痙攣
高温の環境下で起こる、筋肉の痙攣で、吐き気腹痛を伴います。
大量の発汗に対し水分補給しなかったり、塩分の少ない水分補給
をしたときに起こりますが、体温の上昇はあってもわずかです。

処置は涼しいところに移動して水分を飲ませます。
塩分と糖分を含むスポーツドリンクなどが適しています。

熱疲労(日射病)
高温の環境下、特に蒸し暑いところで、
疲労頭痛めまい吐き気などの症状が認められます。
大量の発汗による脱水症状であり、汗の蒸発による
熱放散が不足するために体温は上昇します。

処置は衣服を脱がせ、涼しいところに寝かせます
水分が十分に取れるときは水分を与え、
著しい脱水症状や知覚障害がある時は輸液(点滴)を行います。

熱射病
高温の環境下体温調節機能が破綻した状態をいいます。
異常な体温の上昇と興奮、錯乱、痙攣、昏睡などの意識障害
特徴で、発汗の停止や、手当が遅れればショックや細胞・臓器障害
に陥り、死亡することもあるので危険です。

処置は体を冷やしながら集中治療のできる病院へ一刻も早く運ぶ
必要があります。いかに早く体温を下げて意識を回復させるか
が予後を左右しますので、現場での処置が重要となります。

熱中症になりやすい環境ですが、気温が高いのはもちろんですが、
余り高くない時でも前日との気温差が大きい時や、
気温は低めでも湿度が高い時も注意が必要です。
また、炎天下スポーツ中の他、屋内(自宅)でもなることがあります。
閉め切った部屋はもちろん、窓は開いていても風通しが悪く
熱がこもった部屋ではなることがあります。
休日の昼寝熱帯夜の時などは寝ている間にということもありますので、
注意してください。

以下の人は熱中症になりやすいと言われているので注意しましょう。
 体力が弱い、肥満、体調不良、暑さに慣れていない
 風邪などで発熱している、熱中症になったことがある
 高齢者、心疾患(冠状動脈疾患など)、高血圧、糖尿病
 汗腺障害などで発汗機能が低下している方
 アルコール中毒(二日酔い)、朝食を食べない睡眠不足

最後に予防法ですが、これは処置法を事前に行うこと。
つまり水分補給涼しいところでの休憩です。
また、温度・湿度から指数が出ますが、最近はテレビの天気予報
熱中症予報をやっているので、そちらで状況を確認するのも
手軽で良いでしょう。

体調に気を付けて楽しく元気に夏を過ごしましょう!